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アッカが業績予想を下方修正 ADSL純減、M2Mに遅れ

» 2006年07月28日 17時46分 公開
[ITmedia]

 アッカ・ネットワークスは7月28日、2006年12月期通期の連結純利益見通しを従来予想の35億円から7億円とするなど、業績予想の下方修正を発表した。新たな柱として期待しているM2M(Machine to Machine)事業の立ち上がりが遅れた。

アッカ・ネットワークスの株価チャートアッカ・ネットワークスの株価チャート(1年:縦軸の単位は1000円)

 通期連結業績の修正後予想は、売上高が390億円(前回予想比30億円減)、経常利益16億円(前回予想比16億円減)。

 M2M事業と中堅・中小事業所向けソリューション支援サービスで市場自体の立ち上がりが遅れている上、販売チャネルの開拓に予想以上の時間がかかるなどし、当初の想定から約1年遅れに。20億円を見込んでいた売上高は2億円程度にとどまるという。

 個人向けサービスでは、ユーザーのFTTHへのシフトが進んでおり、ADSL加入者の純減を予想。売上高は当初予想から11億円減の315億円にとどまる見通し。企業向けサービスの売上高はほぼ計画通りと見込んでいる。

 M2M事業は4件が商用化されており、今後も案件増加に注力する。個人向けサービスはダイヤルアップユーザーの移行促進や低〜中速域のサービス開発などを進めて新規顧客獲得を目指す。解約防止策も今秋以降実施するほか、USEN系のUCOMと展開している光サービスも、提携ISPの拡大を図っていく。

 FMC(Fixed Mobile Convergence)の進展を視野に入れたWiMAX事業は投資を続け、免許獲得に全力を挙げるとしている。

 同日、JASDAQ上場の同社株価は前日比8000円高の23万円。

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