米Microsoftは、Windows VistaおよびOffice 2007の延期で悪影響を受けるボリュームライセンスプログラム顧客向けに、社内で「顧客インセンティブプログラム」と呼ばれる新たな補償戦略に取り組んでいる。
ほとんどの企業はMicrosoftからボリュームライセンス契約とともにSoftware Assuranceを購入している。Software Assuranceプログラムは、契約期間中に契約の対象となる製品のすべてのアップグレードを受けられる権利を保証する。
だが、MicrosoftがVistaとOffice 2007の今のリリーススケジュールを通せば、Software Assuranceを購入した一部の顧客は、当初の計画通りにこれらソフトがリリースされればアップグレードの権利を得られたはずなのに、実際は権利を得る前に契約が終了してしまうことになる。
そこでMicrosoftは、自分の過失でもないのにライセンス契約のマイナス面を被ることになったSoftware Assurance顧客に契約更新を促すため、リベートやインセンティブなどにより修正を施さなければならないだろう。
新しいインセンティブプログラムは、この問題によって生じ得る副作用に対処するためのもの。まだMicrosoftのOEM部門で策定中であり、最終決定はされていない。2006年秋に発表される見込みだと同社の広報担当者はeWEEKに語ったが、それ以上詳しいことを明かすのは避けた。
Microsoftは、ライセンス条件や顧客がライセンスに対して感じる価値の変化によって生じ得る悪影響をあまりにもよく知っている。
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