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「音楽もSDで」──「D-Snap」に見る松下の家電ネット戦略

» 2006年08月23日 18時19分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 松下電器産業は8月23日、SDメモリカードを挿入して使う携帯音楽プレーヤー「D-Snap」新製品を発表した。携帯プレーヤー市場ではフラッシュメモリやHDDを内蔵した製品が主流だが、同社はSDカードを介してレコーダー「DIGA」や、HDD内蔵型ミニコンポ「D-Dock」など同社製品と連携してPCなしでも音楽を楽しめるメリットをアピールしていく。

画像 SV-SD800N

 新製品は「SV-SD800N」「SV-SD400V」の2機種。オープン価格。実売予想価格は800Nが2万円前後、400Vは1万6000円前後となっている。

 それぞれ128MバイトのSDカードが付属する。SDカードの上位規格「SDHC」に対応し、最大4GバイトのSDカードを利用できる。

 上位機種の800Nにはノイズキャンセリングヘッドフォンを業界で初めて標準搭載し、音質を向上させた。更新された曲のサビ部分のみメドレー再生する新機能を新たに装備している。

 D-Dockの新製品「SC-SX850」(実売8万円前後)、「SC-SX450」(同6万5000円前後)も、同日発表した。D-Dock天面にD-Snapをセットすれば、D-Snap内の楽曲をD-Dockのスピーカーから再生したり、D-Snapを充電できる。D-Dockは新たに、アナログ転送した楽曲を分析し、曲名を自動で取得する機能を装備した。

画像 D-Dock SC-SX450にSV-SD400Vをセットした様子。これまでにD-Dockを購入した人のうち65%がD-Snapユーザーという

 都内の発表会場では、SDカードに楽曲を保存するライフスタイルを提案した。SDカードに楽曲を保存・再生できるHDD&DVDレコーダー「DIGA」新製品や、SDカードスロット付きカーナビ「Strada」を展示し、D-Snapで持ち運んだ楽曲をさまざまな機器で出力できる利点をアピール。画像や映像を保存するメディアとして広く普及したSDカードを、音楽の保存用途にも定着させていく戦略を改めて示した。

画像画像 CMキャラクターは今回も浜崎あゆみさん。「その日の服に合わせていろんな色のD-Snapを使い分けたい」などと語った

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