AppleがiTunes Music Store(iTMS)でリビングで楽しむための映画サービスに参入した場合、映画会社のビジネスモデルに大きな影響を与える――調査会社の米Diffusion Group(TDG)が、iTunesでのオンライン映画サービスに関する調査報告をまとめた。
この報告は、2006年の6月に全米の2000世帯を対象に行われた、映画ダウンロードサービスに関する意識調査に基づくもので、テーマはPCや携帯機器ではなく「リビングで楽しむための」映画サービスとなっている。
大画面での再生を想定した映画サービスは、現在はDVD販売とCATV会社のビデオオンデマンド(VOD)サービスが主流で、MovielinkやCinemaNowなどの「ムービーオンデマンド」サービスは伸び悩んでいる。オンデマンドサービスでは、料金の75%がサービスプロバイダーの手に入るとも言われており、現状、映画配給社はサービスプロバイダーを経由しないDVD販売に注力している。
しかし、Appleのように、消費者へのアピール力を持つプロバイダーがムービーオンデマンドに参入した場合、この構図が塗り変えられる可能性があるとTDGは指摘。DVDの販売減少に直面することになる映画会社は、ビジネスモデルを再考する必要に迫られるだろう、と予測している。
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