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IBMの仮想化ソフトで、社内のソフトウェアアップグレードを自動処理

» 2006年09月08日 08時02分 公開
[ITmedia]

 米IBMは9月7日、新しい仮想化ソフトウェア「Tivoli Provisioning Manager」を発表した。ネットワークの空き具合に応じたタスクの実行を可能にする「Adaptive bandwidth control」と、グリッドコンピューティングにより長距離のソフトウェア配布を可能にする「Peering」という、2つの新しい仮想化技術を採用。社内の多数のPCや携帯機器、サーバへのソフトウェアのインストールやアップグレードが、より効率的に行えるようになるという。

 Tivoli Provisioning Managerの開発には、IBMが6月に買収したスイスのソフトウェアメーカーRembo Technologyの技術を活用した。Tivoli Provisioning Managerは、ネットワークに十分な処理能力が確保できる時を検知し、自動的にソフトウェアのインストールやアップグレードを開始する。このため、例えば銀行で、全ATMのアプリケーションをバージョンアップするといった作業を行う場合、そのためだけにサーバを追加したりネットワーク帯域を確保したりする必要がなくなるという。

 IBMでは、ソフトウェアの導入や更新が、企業のIT関連費用の70%を占めると見ており、Tivoli Provisioning Managerが、こうしたコストの削減や作業時間の軽減に役立つとしている。

 Tivoli Provisioning Managerは、9月中に提供開始される予定。

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