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» 2006年09月14日 15時33分 UPDATE

ミクシィ笠原社長に聞く、上場の狙いとmixiのリスク管理 (3/3)

[岡田有花,ITmedia]
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 確かに、業者っぽいユーザーが入ってきています。スタッフがサイトをパトロールし、削除も含めて対応しています。サポートは24時間、365日体制です。

――画像や日記の記載などで、他人の著作権を侵害していると思われるコンテンツも目立ちます。

 利用規約や日記・画像をアップするページで、著作権違反についての注意喚起は行っています。また、権利者からの申請があった場合は迅速に対応するようにしています。ただ、掲載されたコンテンツを全件チェックするのは難しいのが実情です。

――以前、「mixi上でウイルスが広まっている」といううわさが急速に流れたことがありました(関連記事参照)。ユーザー同士の信頼性が高いだけに、デマも広がりやすい構造では。

 デマというよりは、「マイミクに教えなくてはならない」と思うような意外性のある情報は伝ぱしやすい構造です。善意の注意喚起だが間違った情報――例えば「明日地震が来るらしい」などです。

 そういうことが起きた場合は、事後的な対応しかできないでしょう。間違った情報ならば「その情報は間違っている」と迅速・正確に伝えていきます。

――犯罪に巻き込まれた人のmixi日記が、テレビなどでよく報道されていますね。

 ユーザーさんの日記を当社から出すことはありませんし、テレビ局に対しては「日記の報道はご遠慮いただきたい」とお話しています。出てしまった場合は「友人への公開を前提としたサービスなので、社会全体に対して流すのはやめてほしい」と局に対してお願いしています。そのユーザーさんのマイミクへの2次的、3次的被害も、ないわけではないので……。

――日記の内容に、他人の名誉をき損するような書き込みが見られる場合もあります。

 利用規約や社内規定と照らし合わせながら対応します。

 イレギュラーな行動やアクセスについて、アラートが立つ仕組みはできています。今後は、ユーザーさんのリテラシーを高める取り組みも行います。ヘルプも徐々に増やしてきました。啓蒙コンテンツや初心者向けガイダンスも準備しています。

技術者にとってのミクシィ

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――売上高営業利益率が48%と、同業他社と比べて高いですね。特に売上原価がかなり抑えられているようですが。

 原価に人件費を入れていない、という部分もありますが、サーバの台数は一般のポータルサイトなどと比べてかなり抑えていると思います。バタラ(バタラ・ケスマさん。mixiの発案者で同社最高技術責任者)が合理的に構築し、最小のコストで抑えています。開発陣の技術レベルが相当高いのではないかと考えています。

 技術者は全部で20〜30人。サービスの機能改善など“表側”が6〜7割、インフラ側が3〜4割です。

――ネット業界では社内ラボ設置が流行しているようですが、技術者が自由に研究できる環境はありますか。

 「One Day Free」という制度を7月に導入しました。Googleの20%ルールのようなもので、週に1日、自分の好きなことができる日があります。mixi内のデータを分析する人もいれば、開発用フレームワークを作る人もいます。

 開発者のスキルアップやモチベーション向上が狙いで、開発の成果物は、いずれネット上に公開していく計画です。この制度が発展していけば、将来、研究に専念する人が出てくる可能性もあるでしょう。

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