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Vistaに早速対応します──ソースネクスト

» 2006年09月25日 19時01分 公開
[ITmedia]
画像 松田社長(左)と、マイクロソフトのジェイミソンWindows本部長

 ソースネクストは9月15日、来年1月発売予定のWindows Vista発売前に、同社のPC用パッケージソフトの一部を同OSに対応させると発表した。新Windowsでも使えるという安心感をシェア拡大につなげる狙い。

 第1弾として、9月29日に発売する「いきなりPDF to Data」「同Proffessional 2」「いきなりPDF from スキャナ2」をVista対応にする。その後来年1月までに「ウイルスセキュリティZERO」や「携快電話」など主要ソフトで対応。同3月までに100タイトルを、2008年3月までに500タイトルを対応させる計画だ。

 「今使っているソフトがVistaに対応しているか不安に思っているユーザーが多い」と同社の松田憲幸社長は語り、Vista対応を明確に打ち出すことで、安心して購入してもらう考えだ。

 同日行った会見には、マイクロソフトのジェイ・ジェイミソンWindows本部長が出席。「Vistaが成功するにはパートナーの支えが必要」などと語りつつ、「Vistaの開発は順調に進んでいる」と改めて強調した。

ウイルス対策ソフト、シェア2位に

 ソースネクストのソフト販売は右肩上がりに伸びているという。本数シェアは1位をキープ。昨年は20.3%だったのが、今年9月第2週で27.7%に伸びた。金額シェアは、昨年はマイクロソフト、シマンテック、トレンドマイクロに次ぐ4位、8.1%だったが、9月第2週はマイクロソフトに次ぐ2位、14.1%に伸びている。

 成長の原動力は、今年7月に発売した年間更新料ゼロのウイルス対策ソフト「ウイルスセキュリティZERO」。同社のウイルス対策ソフトの販売本数シェアは、昨年はシマンテック、トレンドマイクロに続く3位だったが、今年8月の時点で2位(27%)に浮上した。

 ウイルスセキュリティZEROは、家電量販店のパッケージソフト売り場だけでなく、PC売り場やコンビニなどで販売。他社とは異なる流通チャネルを開拓することでシェア拡大につなげてきた。10月からはテレビCMを投入するほか、プレゼントキャンペーンも展開し、ウイルス対策ソフト市場シェア35%を目指していく。

 ブラウザ上で利用できる無料のアプリケーションに注目が集まっているが、松田社長は「無料モデルでは、当社のように多様なソフトすべてを出すことはできないだろう」と余裕の構え。「パッケージソフトを店頭で販売すれば、販売店ともWin-Winの関係を築ける。量販店にパッケージが置いてあることで、ブランドも構築できる」と、有料パッケージ方式のメリットを説明する。

 さらに「携帯電話やゲーム機でネットが利用できる中『PC向けソフトは今後どうなる』という議論もあるが、PCは携帯よりも画面が広く、キーも打ちやすい。PC向けEC市場は携帯向けの12倍と市場規模もPCの方が上」とし、PC向けソフト市場が今後も成長すると強調した。

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