ソネットエンタテインメント(So-net)が10月25日に発表した2006年9月中間期連結決算は、売上高が前年同期比11.3%増の228億8600万円、営業利益は10億7700万円(前年同期は3500万円の損失)に伸びた。各事業でリストラ効果が現れた。
経常利益は10億6500万円(前年同期は6500万円)、純利益は17億7900万円(前年同期は株式売却益の影響で99億1000万円)。
人件費や業務委託費などを固定費を大幅に削減したほか、不採算のECサイトや子会社などの整理、ISP事業の広告費の抑制などが営業利益増につながった。
ISP事業は、ブロードバンドユーザーが前年同期末比29%増え94万人に。売上高は同14.6%増の154億4000万円となった。ポータル事業は、ECサイトの整理などで課金・商品販売売上げが減ったが、ポータルサイトのリニューアルなどで広告費が伸び、売上高は同5.1%増の74億4600万円だった。
同社の吉田憲一郎社長は同日の決算説明会で「Web2.0関連サービスを加速していく」と語り、フォトシェアリングサービスやSo-net SNS、ブログ上で使えるショッピングカートサービスなどを紹介した。
成長が見込める企業への投資も続ける。オンラインゲーム「スカッとゴルフ パンヤ」を運営するゲームポットへの37億円の出資は「So-netとして過去最大」(吉田社長)といい、同社サービスと連携した事業を行っていく。テレビ向けポータルサイト「アクトビラ」を運営するテレビポータルサービスにも出資している。
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