ITmedia NEWS > セキュリティ >
セキュリティ・ホットトピックス

FBIの捜査でフィッシング容疑者逮捕

» 2006年11月04日 08時20分 公開
[ITmedia]

 米連邦捜査局(FBI)の捜査により、フィッシング詐欺の容疑者17人が逮捕された。セキュリティの英Sophosが11月3日に伝えている。容疑者は、2004年8月から10月の間に、大手金融機関を狙ったフィッシング詐欺を行ったとされている。

 この国際的なフィッシング詐欺の捜査には、FBIの捜査官20人以上が参加。地元当局との協力の結果、盗難した個人情報やクレジットカード情報、銀行口座情報をWebサイトで販売していたとされる集団を突き止めた。リーダー格と見られるポーランド人は、第3者のコンピュータをハッキングし、フィッシング目的での偽サイト開設を行おうとしたほかの容疑者たちに、ハッキングしたWebスペースを貸し出していたという。

 この捜査では、米国で4人、ポーランドで13人が逮捕された。米国での逮捕では、犯罪に使われたと見られるカードや機器も押収。容疑者はこうした道具を使い、情報の入っていないクレジットカードにデータを記号化して入力していたと見られる。強制捜査はニューヨーク州ほか複数の州におよび、ルーマニアでも、ほかに3人の捜査令状が出されているという。

 Sophosでは、「フィッシングや個人情報の盗難は国際的な問題」として、今回の国境を越えた捜査とその結果を歓迎しながらも、「これはまだ氷山の一角。詐欺犯の多くがまだ野放しになっている」とコメントしている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.