学習研究社(学研)子会社のアドマガは、Webマガジンなどのコンテンツを専用ソフトに配信するサービスを、11月8日から試験スタートする。学研の書籍などと連動し、オリジナルコンテンツを配信するほか、配信プラットフォームを他社にも提供する。
アドマガは、学研と中国Xplusの合弁企業。Xplusはコンテンツのネット配信事業を中国で成功させ、スタート2年半で700万人のユーザーを集めたという。新サービスは、Xplusの技術をベースに、日本向けにカスタマイズした。
サービスのユーザーは、会員登録して専用クライアントソフト「アドマガランチャー」(Windows XP専用)をインストールし、Webサイトから好みのコンテンツを選んでダウンロードする。コンテンツは雑誌をめくるようにして楽しめるほか、動画や音声、ゲームの挿入も可能。リンクをクリックして外部サイトに飛ぶこともできる。ランチャーには、コンテンツの更新情報が随時配信される。
配信側は、どのページがどれくらいの時間見られたかを集計したり、読者からアンケートを取ることができる。雑誌の内容を再編集した電子マガジンのほか、写真集やDVDなど商品のプロモーション用コンテンツ、ゲームのプロモーション用ミニゲームなどの配信を想定している。
まずは、静止画や動画でゴルフを指導するコンテンツや、ミニゲームなどをテスト公開。来年1月中旬から本格稼働する。主な収益は他社コンテンツの制作・配信代行手数料や、ユーザーアンケートの情報提供手数料などからあげる計画。コンテンツは当初は無料だが、将来は課金機能も備える。
雑誌をめくる感覚で閲覧できるWebマガジンは他社も提供しているが、同社の須摩春樹社長は「他社の電子マガジンは、雑誌のレイアウトそのままで配信するPDFのようなものが多い。アドマガは、本のようにめくれるという点は同じだが、動画やゲームができるなど中身はまったく違う」とし、紙雑誌の流通が確立している日本では、紙とは異なる形のコンテンツ配信が必要になると語った。
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