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アジアを席巻するブログ――ネット利用者の半数がブログを所有

» 2006年11月29日 07時40分 公開
[ITmedia]

 米MicrosoftのMSNおよびWindows Liveオンラインサービス担当部門は11月28日、アジアにおけるブログの現状についての調査報告を発表した。それによると、アジアではブログがコミュニケーションや自己表現の場として活発に利用されており、ネット利用者の46%がブログを持っていることが分かった。

 現在中心となっているのは、友人や家族を対象とした日記的なもので、「日記と写真を親しい人たちに見せたい」が、ブログを始めた理由の第1位(53%)である。ブログ執筆者の中心は若者で、56%が25歳以下、25歳から34歳が35%、35歳以上が9%。性別では女性が55%、男性が45%だった。

 人気があるのも主に友人や家族が書いたブログ(74%)で、かなり離れた2位が職場の同僚(25%)となっている。ただし大半のブログの訪問者数は少なく、40%以上は週10人以下である。しかしブログの地位が確立されている韓国では、11%が週50人以上、12%が250人以上だった。

 政治家のブログ人気は、マレーシア(20%)を除くと14%といまひとつ。スポーツ選手のブログも8%であまりふるわない。一方インドでは、半数以上がビジネスブログに強い関心を示し、韓国でも関心が高かった。ただしほかのアジア諸国では、ビジネスブログへの興味は約25%とそれほど高くない。

 また回答者の半数が、ブログの内容に対し、従来メディアと同程度の信頼を置いていることが明らかになった。さらに25%は、ブログを「ニュースや時事問題をいち早く知る手段」とみなしていた。

 今回の調査は、香港、インド、韓国、マレーシア、シンガポール、台湾、タイの7カ国2万5000人以上を対象に、2006年8月から9月にかけてオンラインで実施された。

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