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チェス名人、コンピュータに敗北

» 2006年12月06日 17時28分 公開
[ITmedia]

 人間対コンピュータのチェス対決は、コンピュータの勝利に終わった。

 この対決はチェス王者であるロシアのウラジミール・クラムニク氏とドイツのチェスプログラム「Deep Fritz」の間で、11月25日から12月5日まで行われた。

 前半の1〜3戦はクラムニク氏が1敗2引き分けでDeep Fritzにリードを許した。

 第4試合は5時間半、54手と長時間に及び、引き分けに終わった。Deep Fritzが主導権を握ったが、クラムニク氏が守りきった。

 第5試合は初めクラムニク氏がわずかに優勢で、主導権を握る場面もあったが、Deep Fritzは引き分けに持ち込んだ。この時点でスコアは2対3、クラムニク氏がDeep Fritzに追いつくチャンスは残されていた。

 だが最終の第6試合は、4時間半を超える戦いの末、Deep Fritzが勝利を収めた。合計ポイント4対2でコンピュータの勝利となった。

 クラムニク氏は「もっと準備期間があれば、チャンスはある」として、1〜2年以内の再戦を望んでいるとBBCは報じている。

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