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Intel、5番目のクアッドコアXeonを提供開始

» 2006年12月12日 14時23分 公開
[Scott Ferguson,eWEEK]
eWEEK

 米Intelは予定よりも早く、ハードメーカーに5番目のクアッドコア(4コア)プロセッサを提供している。

 同社は12月11日、クアッドコアXeon 5300ファミリーの5番目のプロセッサを出荷開始したと発表した。同社は11月14日に同社初のクアッドコアプロセッサを発表した(11月15日の記事参照)

 Intelはこのプロセッサを2007年2月にリリース予定だったが、ハードメーカーからの需要増を受けて、予定より早く投入したと同社の広報担当者はeWEEKに語った。

 この最新のXeon 5300プロセッサは2.0GHzで動作する。1333MHzのFSB(フロントサイドバス)アーキテクチャ、8Mバイトの2次キャッシュを備え、TDP(プロセッサの放熱量を示すIntel用語)は80ワットだ。価格は1000個ロット時で690ドル。

 さらにIntelは、2007年にサーバ向けクアッドコアXeonを2種類発表することも明らかにした。1つ目は高密度配備向けの低電圧プロセッサで、TDPは50ワット。もう1つはシングルソケットワークステーション・サーバ向けだ。

 これら2種類のプロセッサは2007年第1四半期に出荷されるとIntelは述べている。

 同社が11月に投入した新サーバプロセッサは、すべて65ナノメートル製造プロセスで作られ、性能は同社のデュアルコアプロセッサの1.5倍、シングルコアプロセッサの4倍だ。

 これまでに投入された4種のクアッドコアXeonは、クロックスピードは1.6G〜2.66GHz、価格は455〜1172ドル(1000個ロット時)。またIntelは、ハイエンドクライアントシステム向けクアッドコアプロセッサ「Core 2 Extreme QX6700」も発表済みだ。

 Intelが新プロセッサを発表したのに合わせ、IBM、Dell、Gateway、Hewlett-Packard(HP)、Verari Systemsなどのハードメーカーも新しいクアッドコアを搭載した製品の出荷開始を発表した。

 この発表により、IntelはライバルのAMDに先んじてクアッドコア製品を投入することができた。

 ここ数週間でAMDは反撃に転じ、アナリスト向けにクアッドコアプロセッサのデモを行い、一部のデュアルコアプロセッサを65ナノメートルプロセスで製造開始したと発表している。

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