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海外記事とキーワードで振り返る2006年(2/3 ページ)

» 2006年12月26日 08時30分 公開
[ITmedia]

MSのバイラルマーケティング――UMPC、Zune

zune Microsoftのポータブルメディアプレーヤー「Zune」

koya では、このままZuneネタにいきましょう。MicrosoftのiPod対抗メディアプレーヤー登場(Topics:ベールを脱いだMicrosoftの「Zune」)。

sawa Zuneではティーザー広告や人気バンドを使ったお披露目など、フルに盛り上げたんですが。

koya われわれメディアはずいぶんのせられた気がします。

hiro 竜頭蛇尾っぽい感じですよね。Origamiのときもそうでしたが。

koya その傾向は、UMPC(Origami=UMPC)のときからあった。

hiro マーケティングで盛り上げても、実際の製品に魅力がないと……ということですよね。でもまた次があったら乗せられてしまいそう。

koya 味を占めたみたいですからね、Microsoft。

sawa Xbox 360の時は、うまくいきましたよね。米国では。

koya ああ、まずあれが最初でしたね。

sawa リリースとは別にブログで告知するというのも、あのころからだったと思います。

koya われわれ海外のソースを追っている身としては、ニュースリリースや企業の正式な動向だけではなく、公式ブログ、半公式ブログ、ユーザーブログも追わなければならなくなった。

sawa 一見公式ブログみたいな私設ブログがあったりして。

hiro もう大変です。MSとGoogleはブログでの情報発信に積極的ですよね。

sawa Web2.0っぽいサービスの告知はブログが多いですね。

koya あるブログで指摘してたんだけど、MSは世界最大のSEOができるメーカーだ、と。社員ブログでいっせいにやれば、いくらでもマーケティングができる、との指摘。Zuneは、とりあえずそんなところですかね。売れ行きも沈静化してしまった、ということで。

hiro バージョン3からが本番と言うことで(笑)。

koya Zune2.0も見送り、ということか。とりあえず、日本語化しておいてください。

sawa Zuneは日本では売らないんですか?

koya こんなこと(ドコモや東芝、Windows Media陣営に MSの“対iTunes”策)をぶちあげた手前、なかなかやりづらいというのはあるのでは。とくに、日本ではNapsterがドコモの支援である程度の成功をおさめそうな勢いあるので正面切ってやりづらいかも。

sawa これとは別に最初から国内の各レーベルと話をつけていくのは気の遠くなるような話ですね。

koya そうですよ。1社で2つのDRMは多すぎ。では、この流れのまま音楽系話題に突入しましょう。このところずっとですが、とにかくiPodとiTunesを中心に動いています。

hiro 最近の一番の話題もiPhone(仮)ですし。

koya Linksysの偽iPhone! といったらLinksysに悪いけど。

hiro iPhoneの名前では出ないので、Mobile Meとかになるんですかね?(注:Appleは2006年1月に「Mobile Me」の商標を取得)

sawa どっかにまことしやかに名前が出てたんですが。

koya iSongTalkという噂も出てるよ。

sawa それそれ。

koya ちと長いな。

hiro (iSongTalkに)「Son」が入ってるということはソフトバンクを暗示しているのでしょうか?(笑)

koya SonPodとか?

sawa 電話っぽくないですね。

koya たしかに。

sawa iPod機能がつくならぜひ標準のステレオヘッドフォンジャックにしてほしいです。ヘッドセット機能はとりあえずいらないので。

koya 買うんですね。

sawa う。

hiro 買うとなったらソフトバンクに移行ですね。

sawa ウィルコムユーザーなので移行じゃないです……。

koya ははは。まだ出てこないiPodとしては、もう1つ、リアル「ビデオiPod」というのがありました。さまざまな特許情報とともに。

hiro 画面が大きいあれですね。

koya この話は、Macworld Expo/SFでいきなり過去の話になりかねないので、そのくらいで。iTunes関連の動きとしては、コバンザメサービスというか、iTunesにのっかった各種音楽サービスが登場してきたというのがおもしろい。mixiの音楽機能もそうだし(あなたが好きそうな曲」をiTunesでフル再生できるサービスiTunes登録アーティストの最新情報を自動収集する「veena!」)。

hiro その辺もなんか(今年はやった)Web2.0っぽい感じがします。マッシュアップというか。

SNSの動きとSecond Life、そして仮想化

koya SNSと、iTunesを組み合わせたサービス、というのが出てきてますね。MySpaceが、中でやろうとしているようなこと。News Corp.と、MySpace創業者のごたごたもありましたね(NewsCorp.のMySpace買収は「不当」MySpace創設者がSECに調査申請MySpace創業者の言い分、裁判所は却下)。

hiro そういえばYahoo!がFacebookを10億ドルで買収するという話もありました。

koya そろそろ動きが出てきてもおかしくない。

sawa Facebookはなんとなく神通力がおちてきていたような感じでしたが。

koya そうですね。まあ、もともとが学生向けサービスなのでちょっと難しいのかな。

sawa 一般公開にはしましたが、独自性がなくなっただけで、かえって裏目に出たかも(SNSのFacebook、学生向けから一般公開へ)。

hiro SNSみたいに「人のつながり」でできてるものって、結局人がいるところにさらに人が集まる、という感じになりますよね(なのでどうしても2番手以降は厳しい)。

sawa 次に興味があるのはSecond Lifeをどこかが買収できるかどうか。

koya 意外にIBMがやったりして。やたらと力を入れている。

sawa 文化的にあわなそうです。IBMに買収されたLotusの創立者、ミッチ・ケイパーが取締役にいるんですよ、Linden Lab。

hiro 日本語版はいつでしょうね。PCのパワーが足りなくて使えなさそうですが…。

koya PS3で出てこないかなあ。使い切れないと断言しているマシンパワーを使い切らせてみたい。

sawa Linden LabのCTOは、Nintendoとかソニーの端末向けゲームを作っていた人らしいです。

sawa この記事(音楽業界も注目する「Second Life」の仮想世界)はソニーがSecond Life内に島を買ったという話ですね。ソニーとは既にお仕事してるわけですね。

koya デュランデュランから始まった、仮想世界でのエンターテインメントも、ポピュラーなものになるんでしょうか(デュランデュランがオンラインRPGで「仮想コンサート」)。

sawa PS3で動かすSecond Life内でPS3で遊ぶ。

hiro それは楽しいような楽しくないような。

koya そういう、マトリョーシカ的な世界もできるかも。仮想化、ということでIBMはやってるんですかね(IntelとIBM、仮想化イニシアチブで協力)。

sawa じゃあVMwareも参入しなくちゃ。

koya じゃあ、仮想化つながりということで、ようやくIntel仮想マシンが使えるようになったMacの話に。

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