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Appleに特許侵害訴訟

» 2007年01月19日 09時18分 公開
[Scott Ferguson,eWEEK]
eWEEK

 OptiはAppleから分け前をもらおうとしている。

 PC向け制御チップや液晶モニタを手掛けるOptiは、同社技術をAppleがMacおよびXserveラインで不正に使用してきたとして特許侵害訴訟を起こした。

 具体的には、AppleがOptiの特許技術「予測スヌーピング」を使用したと訴えている。この技術は、PCIバスコントローラからPCIマスターバスへのデータ転送に関連しており、マイクロプロセッサ内のデータ転送の遅延を短縮する役に立つ。

 「この訴訟は、Appleが予測スヌーピングを取り入れたデスクトップコンピュータ、ポータブルコンピュータ、サーバを販売することで、特許を侵害してきたと申し立てている」とOptiは声明文で述べている。

 この訴訟は、Optiが昨年11月にAMDを相手取って起こした訴訟とほぼ同じだ。これら2件の訴訟で挙げられている3件の特許(5,710,906号、5,813,036号、6,405,291号)も同じだ。

 これら特許はいずれも、「Predictive Snooping of Cache Memory for Master-Initiated Accesses(マスター起動型アクセスのためのキャッシュメモリの予測スヌーピング)」と題されている。

 訴状は1月18日にテキサス州東地区連邦地裁に提出された。Optiの声明文には、同社は陪審による審理と、金額は特定されていないが損害賠償を求めていると記されている。

 Appleの広報担当者からコメントは得られていない。

 Appleは最近、法的な問題に見舞われている。同社が1月9日にMacworld Expoで「iPhone」を発表した後、Cisco SystemsがiPhoneの名称の法的権利はCiscoにあると主張する訴訟を起こした(1月11日の記事参照)

 この訴訟で、Ciscoは7年前にInfogear買収で手に入れたこの名称の使用についてAppleと交渉しようとしたが、合意には至らなかったと申し立てている。Appleの広報担当者はこの訴訟を「愚か」だと表している。

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