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IRI子会社・IXIが民事再生申請 簿外債務100億円超、上場廃止

» 2007年01月22日 18時53分 公開
[ITmedia]

 インターネット総合研究所(IRI)子会社で、東証2部上場のシステム開発会社、アイ・エックス・アイ(IXI)が1月21日に民事再生法の適用を大阪地裁に申請した。帝国データバンクによると、負債総額は119億円。架空取引の可能性が指摘されており、簿外債務も100億円以上に上るとみられる。

インターネット総合研究所の株価チャートインターネット総合研究所の株価チャート(1年:縦軸の単位は1000円)アイ・エックス・アイの株価チャートアイ・エックス・アイの株価チャート(1年:縦軸の単位は1000円)

 東京証券取引所は2月22日に同社の上場を廃止する。上場企業の経営破たんは今年初。

 IXIは1989年設立。リースのイチネン(東証1部・大証1部)傘下に入り、2002年3月にはナスダック・ジャパン(現大証ヘラクレス)で初公開、04年3月に東証2部に上場。05年8月にIRIが子会社化した。システム開発やGIS関連コンサルティングなどを展開し、2006年3月期の連結売上高は約401億円。

 昨年12月末、営業取引の内容について会計監査人から調査の申し入れがあり、半期報告書を期限までに提出することが困難と発表。その後の調査で取締役らが関わった循環取引の可能性などが発覚し、関係者を処分した。だが多額の簿外債務なども見つかり、上場廃止が決まれば借入金の一括返済を求められるなど、「当社の存続に重大な支障が生じる」として民事再生の申し立てを決めた。

 IXIの問題をめぐり、IRIとの経営統合を目指していたSBIホールディングスが統合計画を中止している。

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