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米データセンターの年間消費電力は450億キロワット時――AMD調査

» 2007年02月16日 07時40分 公開
[ITmedia]

 米AMDのサーバ・ワークステーション担当上級副社長、ランディ・アレン氏は2月15日、ニューヨークで開催中のLinuxWorld OpenSolutions Summitでの基調講演で、米国および世界のデータセンターの年間消費電力に関する調査結果を発表した。それによると、2005年における米データセンターおよび関連インフラの消費電力は500万キロワットで、100万キロワットの発電能力を有する発電所5カ所の年間発電量に等しい。

 AMDがスポンサーとなり、ローレンスバークリー国立研究所の科学者で、スタンフォード大学教授のジョナサン・クーメイ博士が調査を行った。博士は調査会社IDCのサーバ出荷台数データをもとに、国内外のサーバの総消費電力を計算している。

 サーバ、冷却装置や予備装置を含めた米データセンターの2005年の総消費電力は約450億キロワット時、コスト総額は27億ドル、世界全体でのコストは72億ドルという見積もり結果が出た。また2000年以降の消費電力を見ると、過去5年間でサーバ消費電力が倍増していることが分かったという。

 アレン氏は調査結果を踏まえ、消費電力を抑える必要性を強調。AMDが省電力製品の開発に尽力することを明言するとともに、IT業界にも広く協力を求めた。

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