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携帯端末でのビデオ再生は未定着――米調査

» 2007年02月20日 07時42分 公開
[ITmedia]

 調査会社のNielsenが2月15日、携帯端末を使ったビデオ視聴についての調査結果を発表した。調査対象世帯の約19%が、少なくとも1台のパーソナルビデオ端末(PVD)を所有。うち最も多いのはポータブルDVDプレーヤーで10%が所有。ビデオ機能付き携帯電話を持つ世帯は5%、ビデオ機能付きiPodやMP3プレーヤーを持つ世帯は4%となっている。

 PVDをビデオ再生に利用する習慣はまだ確立されていないようで、PVD所有者の3分の2は「PVDで何かを再生したのは1週間以上前」と回答。米AppleのiTunes Storeでビデオを利用する人でも、再生時間の95%は音楽再生で、ビデオの再生は1日当たり2分半程度にすぎないとの結果も出ている。

 Nielsenは併せて、DVR利用に関する調査結果も発表した。DVR利用世帯を対象に、オリジナルのテレビ番組放送から再生までの間隔やコマーシャル視聴率などを調査したもの。

 それによると、DVR再生のパターンは番組のジャンルによって異なる。18〜34歳のDVR利用者に絞って分析すると、DVRで録画されたスポーツやニュース番組のほとんどが当日中に再生されているのに対し、ドラマの場合、当日中に再生される割合は日中のドラマで85%、プライムタイムのドラマでは75%に低下する。また放送後すぐの再生の方が、時間が経ってからの再生の場合より、コマーシャル視聴率は高いという。

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