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「Yahoo!ブログ検索」に評判検索や似たもの検索

» 2007年02月28日 20時31分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 ヤフーは2月28日、「Yahoo!ブログ検索」をリニューアルし、検索ワードのブログ上の評判を解析できる「評判検索」機能や、検索したキーワードと似たキーワードを表示する「似たものワード」機能、検索結果をカテゴリーごとにまとめられる「まとめ検索」機能などを追加した。

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 評判検索は、ブログ記事から評判や評価に関連するキーワードを抽出し、独自のアルゴリズムで解析。ポジティブ表現・ネガティブ表現に分類し、その割合を表示する。例えば「しょこたん」を検索すると、ポジティブな表現が8035件(84%)、ネガティブな表現が502件(5%)と分析(2月28日午後8時現在)。前者は「カワユス」「かわいい」「好き」などが、後者は「無理」「痛い」などが表示される。

 似たものワード機能は同じ文脈で語られているキーワードを解析して表示する。例えば「Wii」で検索すると「PS3」「ニンテンドーDS」が、「おすぎ」で検索すると「ピーコ」を提示するといった具合だ。

 まとめ検索は、検索結果の上位100件の内容を解析し、グループごとにまとめて表示する機能。グループ内のブログ同士の関連性の強さは、3段階から調節できる。

photo 注目度推移を比較

 キーワードがいつ、どれくらい話題になったかを折れ線グラフで表示する「キーワードの注目度」機能は新たに、5つまでのキーワードの注目度推移を比較できるようにした。

 任意の日付を指定すると、期間内に頻出したキーワードを表示できる機能や、検索したキーワードやクリックしたブログを保存できる機能も追加した。キーワードは最大10件まで、ブログは最大5件まで表示できる。

ヤフー独自開発

 新機能は同社の技術陣による独自開発で、米Yahoo!の技術も利用していないという。新技術の実験といった位置づけで、当面の収益化は考えていないとしている。

 ユーザーの声を聞きながら改善していく予定で、新機能の評判が良ければ、Web検索に取り入れることも検討する。同社の検索事業部企画部プロデューサーの七里康敏氏は「ヤフーのWeb検索はユーザーも多く、新機能を実験するのは難しい。ブログ検索のユーザー数も日本最大だが、Web検索よりは小規模。さまざま新機能を試していきたい」と語った。

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