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MS、企業向けVoIPソリューションのβテスト開始へ

» 2007年03月08日 07時39分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftは3月7日、統合コミュニケーションサーバ「Office Communications Server 2007」と、通信クライアント「Office Communicator 2007」のパブリックβテストを3月中に開始すると発表した。テスト参加登録はWebサイトで受け付けている。

 Office Communications Server 2007とOffice Communicator 2007には、ソフトウェアベースのVoIP技術が組み込まれており、OutlookやSharePoint ServerなどのOfficeアプリケーションから、クリック1つで電話をかけることが可能。電話のほか、ビデオカンファレンスやWebベースでの文書共有などもでき、外出先でも、同じアカウントや電話番号を利用できるという。

 Microsoftでは、VoIPシステムがハードウェアベースからソフトウェアベースに移行することで、企業向けVoIPソリューションのコストは今後3年で半分になると予想。またOffice経由での通話の前提となるビジネスVoIP環境を持つ人の数は、3年後に、現在の倍の1億人に増えているだろうとし、Office Communications Server 2007とOffice Communicator 2007を、「Outlook以来の最も重要なコミュニケーションツール」と位置付ける。

 Microsoftは併せて、Office Communications Server 2007およびOffice Communicator 2007の相互運用性に関する仕様をパートナー企業に公開すると発表。これにより、既存のPBX(構内交換機)にOffice Communications Server 2007やOffice Communicator 2007との相互運用性を持たせることができ、結果として、顧客企業が既存の機器やシステムを維持しつつ、低価格で新しいシステムを導入できるとしている。

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