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画像スパムも「国際化」――Symantecの月例報告

» 2007年03月09日 07時20分 公開
[ITmedia]

 セキュリティソフトメーカーの米Symantecは、2月のスパム動向をまとめた月例報告書を発表した。

 これによると、2007年2月は、SMTPレイヤにおいて全電子メールに占めるスパムメールの割合は70%に達した。1月の69%からほぼ横ばいだが、依然として高い比率を占めている。画像スパムの比率も、月末時点で比較すると8ポイント増加し、38%に達した。

 過去90日間に送られたスパムの内容を見ると、最も高いのは健康関連と製品関連の24%。続いて金融関連が21%で、インターネット関連が15%、レジャーが5%、悪徳商法が3%。ここ数カ月減少しているアダルト関連も3%にとどまり、過去最低となった。

 また、最近見られる画像スパムの新しいテクニックとして、文章をゆがめるだけでなく、斜めに傾けるものが増加していると指摘。画像スパムの急増に対し、OCR技術を組み入れて対処するスパム対策製品が増えているが、こうした技術による検出を避けることを狙ったものと見られる。

 さらに、カジノスパムや画像スパムに「国際化」の傾向が見られ、2月は英語以外にドイツ語やイタリア語、フランス語のカジノスパムが急増したという。また報告書では、イタリア語やロシア語、中国語などで記された画像スパムの実例を紹介している。

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