オープンソースのインスタントメッセージング(IM)クライアント「Gaim」の名称が「Pidgin」に変更された。
Gaimプロジェクトは先週末、Gaimの名称をめぐるAOLとの論争で和解したことを明らかにし、これに伴ってIMクライアントの名称を変更したと発表した。
Gaimプロジェクトは初め「GTK+ AOL Instant Messenger」と呼ばれ、AOLはこれに苦情を申し立てた。そこでGaimと名称を改め、AOLはそれを受け入れた。その数年後にAOLは「AIM」の商標を取得し、再度苦情を言ったが、その後はしばらく何もなかったという。
同プロジェクトによると、Gaim 2.0.0の最初のβ版をリリースしたころに、AOLがGaim開発者の1人を訴えると脅しをかけてきた。Gaim開発者らは正式リリースを差し控えて話し合いを続け、和解にこぎつけることができたとしている。これにより新バージョンをリリースできるようになったが、製品名を変えなければならなかった。
「pidgin」とは、異なる言語を話す人々のコミュニケーションの手段として作られた言葉を指す。複数のIMサービスと互換性を持つPidginの特徴を表した名前と言える。
同プロジェクトは、Pidgin 2.0.0を今週あるいは来週初めに正式リリースしたいとしている。
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