P2Pダウンロード高速化システム、米大学が開発
米カーネギー・メロン大学の研究者が4月10日、P2Pファイル交換サービスを大幅に高速化するシステムを開発したと発表した。
このシステムは「Similarity-Enhanced Transfer(SET)」と呼ばれ、同校のデビッド・G・アンダースン助教授とIntel研究所のマイケル・カミンスキー氏が設計した。
SETはBitTorrentやGnutellaなどのP2Pサービスと同様に、共有したいファイルの断片を複数のソースから同時にダウンロードする。従来のP2Pサービスでは、十分なソースが見つからずにダウンロードが低速になることがあるが、SETは共有したいファイルと同一のファイルだけでなく、類似のファイルも探す。これによりダウンロードに使えるソースが増え、ダウンロードが高速になるという。
SETの基本的な動作はBitTorrentに似ており、ソースファイルの断片を複数の場所から同時にダウンロードし、1つのファイルに再度組み立てる。しかし、SETはダウンロードを実行しながら、ソースファイルと似たファイルも探し続ける。類似のファイルを探すには、検索結果のクラスタリングやスパム検知に使われるハンドプリンティングというプロセスを利用する。
SETによってダウンロードをどの程度高速化できるかは、共有するファイルのサイズや人気度などの要因により異なる。場合によっては5%しか高速にならないこともあるし、5倍高速になることもあるという。アンダースン氏らのテストでは、MP3ファイルのダウンロード速度は71%向上し、55Mバイトの映画の予告編のダウンロードは、類似度47%のビデオファイルも利用して30%高速化できた。
アンダースン氏らは、SETをソフトや学術論文を共有するサービスに実装したい考えで、これを映画や音楽の共有サービスに応用する意図はないという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
くら寿司、「ちいかわ」コラボ中止 従業員による不正行為判明で
-
2
メルカリ、くら寿司ちいかわ騒動巡りコメント 出品削除・禁止の有無は
-
3
配布前の「ちいかわ」グッズがメルカリに? くら寿司コラボ第2弾、初日から“内部犯”の臆測呼ぶ 第1弾に続き
-
4
くら寿司、「ちいかわ」グッズ不正で「警察と相談、厳正に対処」 メルカリと連携も
-
5
103年前の関東大震災、どこがどれだけ揺れた? 市区町村別の「詳細震度」マップがXで話題に
-
6
醸造元に無許可でコラボ? 神田明神納涼祭りで販売された「VTuber日本酒」が物議 企画者は「事実関係確認中」
-
7
近くの“安いマック”が分かる「価格帯マップ」話題 スタバやコメダも対応 店舗の価格差、独自に調査
-
8
NEC、量子コンピュータの実機開発を中止か 実用化への課題重く 報道
-
9
東京23区で「徒歩10分以内」に駅がない地域はどこ? 駅空白地帯マップが話題
-
10
VTuberの名前を一発入力できる「VTuber変換辞書」で騒動 BOOTHで一時販売停止も復活 「当初の判断に誤り」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR