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TI、フィリピンに10億ドルを投じ新工場を建設

» 2007年05月04日 08時05分 公開
[ITmedia]

 米Texas Instruments(TI)は5月3日、半導体製造の最終工程である組み立て・テスト工程の新工場を、フィリピンに建設する計画を発表した。2007年下期に着工、2008年下期に稼働を開始する計画で、投資額は今後10年で約10億ドルとなる見通し。

 新工場の広さは、約7万7000平方メートル。将来的には3000人を雇用する予定だという。「世界で最も環境面で効率的な組み立て・テスト工場」を目指し、TIの米国工場で採用された環境・エネルギー面でのさまざまな機能を組み入れるほか、工場の設計および建設の段階から、使用する水やエネルギーの削減に取り組むとしている。

 TIは、1979年にフィリピンに進出。今回の新工場建設により、同社のフィリピンでの組み立て・テスト工程の能力が倍増することになる。新工場建設についてフィリピンのアロヨ大統領は「いまやTIは、フィリピンの主要な輸出業者。今回の発表は、(フィリピンと)TIとの関係がいかに良好かを示すもの」と、TIの同国内での事業拡大を歓迎した。

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