ルネサステクノロジが5月10日発表した2007年3月期の連結決算は、25億円の最終赤字だった前期から黒字転換し、87億円の最終黒字になった。液晶ドライバの苦戦は続いたが、マイコンやSoCが拡大した。
売上高は9526億円(5.1%増)、営業利益は235億円(79.3%増)、税引き前利益は133億円(前期は98億円の赤字)。
自動車向け、デジタルAV向けのマイコンが拡大し、液晶ドライバの苦戦をカバー。SoCもモバイルやデジタルAV向けに伸びた。
今期は後半から半導体市場が回復基調になるとみており、売上高と営業利益はほぼ横ばいの9500億円・230億円を見込む。設備投資は100億円減の700億円を計画し、うち200億円を300ミリウエハーラインに投じる予定。
「上場の具体的な計画は今の時点では一切ない」(伊藤達会長兼CEO)としている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR