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Winny合法利用は「机上の空論」 ACCS久保田氏がコメント

» 2007年05月18日 18時33分 公開
[ITmedia]

 Winnyで漫画を違法にアップロードしていた疑いで3人が逮捕されたのを受け(関連記事参照)、コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)の久保田裕専務理事はコメントを発表し、今回の逮捕について「Winnyによる侵害行為が蔓延している実態を改めて示したもの」と指摘した。

 コメントでは、Winnyを使って自分の作品を公開する「合法的な利用」は、ACCSなどのの実態調査では「ごく少数にとどまっている」ことを挙げた上で、「現状のWinnyネットワークでは、参加するだけでファイルの断片を勝手に中継させられるという機能があることからも、完全な合法利用と言い切るのは無理がある」と指摘。

 また現状では、多くの人に作品を知ってほしい場合は、一般のWebやブログを使って作品を公開するほうが「合理的」であり、Winnyではファイル名で検索する必要があるため、有名ではないファイルが活発にやり取りされる可能性は「皆無に近い」ため、「現在のWinnyが合法利用にも役立つとの主張は、机上の空論と言わざるを得ない」としている。

 その上で「Winnyはそのネットワークに参加した時点で、違法な送信行為に『加担』している」とWinnyユーザーに警告し、利用をやめるよう求めている。

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