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ひかり電話障害、人為ミスとソフトのバグが原因

» 2007年05月24日 17時36分 公開
[ITmedia]

 NTT東西地域会社は5月24日、光IP電話サービス「ひかり電話」で前日午前中に起きた障害の原因は、人為的ミスとソフトウェアのバグが重なり、NTT東西間の中継系呼制御サーバ(NTT-MEが管理)が故障したためと発表した。

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 障害のきっかけはサーバのHDD交換。中継系呼制御サーバで、21日深夜から22日未明にHDD交換を実施した際、作業員がデータ設定用ソフトに誤ったコマンドパラメータを投入したが、ソフトの誤り対策機能が不十分だったため、コマンドが受け付けられてしまった。

 同ソフトには、誤ったパラメータを投入するとHDD内のデータを破壊するバグがあり、一部のデータが破壊された。23日午前6時25分にこのデータにアクセスがあり、異常処理が発生。通話制御処理が停止した。

 バックアップ用サーバもあったが、ハード故障の場合に切り替わる仕組み。今回はソフトの不具合のため、バックアップが働かなかった。

 障害は、サーバのプログラムソフト再インストールで解消し、23日午前10時6分までに通話が回復した。

 影響を受けたのは計318万回線。内訳は、家庭向けひかり電話が約289万(東:約153万、西:約136万)、ひかり電話オフィスタイプが約22万(東:約13万、西:約9万)、同ビジネスタイプが約7万(東:約5万、西:約2万)。23日午後5時までにユーザーから寄せられた問い合わせは964件。

 両社は再発防止に向け、HDD交換時の作業内容チェックを強化するなど信頼性向上に努めるとしている。

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