米Appleが6月12日に公開した、Windows XP/Vista用のWebブラウザ「Safari 3」β版を、早速インストールして使ってみた。日本語表示には正式対応していないため、日本人にとっての実用性は現状では「?」だが、これまでMac専用だったSafariをWindows機で動かすのは楽しく、同社が誇る高速動作は確かに快適だった。
まずは定番、Yahoo!JAPANにアクセスしてみよう。ロゴマークやバナー広告など画像・動画部分は表示されるが、テキストは英数字以外まるで表示できない。海外旅行中に見つけた日本語フォントの入っていないPCでうっかり日本のYahoo!にアクセスしてしまったような気分だ。
mixiも日本語のテキストを表示できず、画像、数字、ローマ字のみ表示。記者のユーザートップページからは、ローマ字IDの友人の名前と、Safariに言及しているであろう友人の日記タイトルの「Safari3Beta」の部分だけが読めた。
「もしかしたら、Mac関連のサイトなら表示できるかも」と考え、アップルジャパンのサイトにアクセスしてみたがやはりダメ。「Macお宝鑑定団」など定番のMacサイトも表示できなかった。Macサイトは普通、Macから更新してMacユーザーが見に来るものだろうから、Windows版Safariに急いで対応する必要もないか……。
英語サイトならもちろん、きれいに表示できる。米Yahoo!や米Appleのサイトは問題なく表示できた。
AppleはSafari 3について「Internet Explorer 7、Firefox 2、Opera 9といった主要ブラウザよりも高速」と主張している。記者は普段、FirefoxかSleipnir(Internet Explorerエンジン)を利用しているのだが、確かに、これらよりもサクサク動く印象を受けた。ちなみに記者のPCのOSはWindows XP SP2、メモリは512Mバイト、CPUはPentium 4/2.8GHz。
記者はずっとWindowsユーザーでMacもSafariも使ったことがなかったが、iPodとiTunesは2年以上使っており、iTunesのユーザーインタフェースには慣れている。SafariのデザインはiTunesに似ており、“初対面”とは思えない親近感もわいた。
Windows用Safariを日本語表示に対応させる“裏技”はあるようで、一部ユーザーがブログなどで公表し始めている。
アップルジャパンは、Windows用Safari日本語β版の公開は「未定」としている。
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