マイクロソフトは6月26日、Webサイト上で特定のキーワードにマウスカーソルを合わせると、そのキーワードを検索した結果を吹き出しに表示する機能「コンテクスチュアルサーチ(仮称)」を日本独自で開発した。まずはMSNの特集サイトに導入し、パートナー企業のサイトでも利用できるようにする。
同社の検索機能「Liveサーチ」を利用して検索結果を出すことで、Liveサーチの利用促進につなげる。サイト内で分からない言葉があっても、検索サイトに移動せずにサイト内で検索結果を確認できるため、サイト運営者は検索をきっかけにユーザーを逃さないで済むとしている。
まず「MSN環境特集」「美しき若き俳優特集」「ハリーポッター特集」に導入した。サイト上で、下線が引かれた特定のキーワードにカーソルを合わせると吹き出しが現れる。その中にキーワードのサイト内検索とWeb検索の結果をそれぞれ1件、画像検索の結果を3件まで、関連する広告を表示する。
検索結果にカーソルを合わせると、短い概要文を表示。クリックすると新しいウインドウが開き、リンク先のページを確認できる。検索結果の隣に表示されている「すべて見る」をクリックすると、別ウインドウから詳細な検索結果を確認できる。
サイト運営者は、HTMLに数行の宣言文を指定し、キーワードファイルを作成すると新機能を導入できる。画像の検索結果を非表示にするといったカスタマイズも可能だ。
サイト内検索の結果を最上位に表示させ、ページビュー増加に貢献できるようにしたほか、吹き出しはバナー広告に重ならないように表示し、広告の邪魔にならないようにするなど、サイト運営者に配慮した作りにした。
新機能は、2月後半から5月後半にかけてMSNの一部サイトで試験運用し、ユーザーからの反応が良かったため正式版を開発した。今後も導入サイトを増やし、27日には「美の達人名鑑」に導入するほか「美人ボディの作り方」でも利用できるようにする予定。パートナーサイトへの導入も進めていく。
同社Windows Live開発統括部の中吉寛プログラムマネージャは、「サイトを閲覧していて気になる言葉がでてきた時に、後で検索しようと思いながらそのまま忘れていたような言葉を調べることができる」とユーザー側のメリットを説明。「分からない用語でもページから離れずに情報を得られる。エンターテインメント情報や難しい用語を扱うサイトと親和性が高いだろう」(同社オンラインサービス事業部プロダクトマネージメントグループサーチチームの吉岡さやかプロダクトマネージャー)と見ている。
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