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Second Lifeに神戸の街を 産官学共同で

» 2007年06月29日 15時53分 公開
[ITmedia]

 神戸市のWeb制作会社・DTSコミュニケーションズとワイズエッグは、神戸市、神戸市産業振興財団などと協力し、3D仮想空間「Second Life」内で、デザインを学ぶ学生に神戸の街を作ってもらうプロジェクト「神戸クリエイターズラボ イン セカンドライフ」を行う。このほど、参加する学生の募集を始めた。

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 両社がSecond Lifeに用意した土地に、審査で選ばれた11人の学生が、実際の神戸市をイメージした仮想都市「NEO KOBE」を作り、建物を神戸の企業に貸し出したり、広告を販売。行政とも協力して街作りする。

 Second Lifeと神戸市内の教育施設の両方で、学生クリエイター向けの授業を行う。教育施設では約20時間授業を行い、Second Lifeでも動画を使ってセミナーを開く。

 プロジェクト終了後、学生にSecond LifeのSIM(6万5536平方メートル、約20万円相当)が与えられるほか、NEO KOBEの賃貸収益から、一定の報酬金を仮想通貨リンデンドルで支払う。

 学生クリエイターに応募できるのは、神戸市在住か、神戸市内の学校に通学し、Webデザインや建築デザイン、プログラム開発などを学んでいる学生。「神戸クリエイターズラボ イン セカンドライフ」のWebページで書類をダウンロードし応募する。募集は8月15日まで。

 両社は「阪神・淡路大震災でダメージを受け、多くの命を失った神戸だからこそ知ることができた知識や経験をSecond Lifeで伝えたい。教育、医療などのさまざまな要素を取り入れ、実際の神戸のイメージを損なうことなく、未来への夢や希望を盛り込んだ、機能的で洗練された街を作る」としている。

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