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株価操作スパム、1日で30%の激増 かつてない規模へ

» 2007年08月09日 08時09分 公開
[ITmedia]

 セキュリティ企業のSophosは8月8日、特定企業の株価操作を狙ったスパムが過去24時間で急増し、これが原因で世界のスパムの量が30%増えたと報告した。

 問題のスパムは各国で出回っており、添付のPDFファイルでPrime Time Groupという会社について偽のニュースを流して買いを推奨。これは若者向けのワイヤレス製品を販売している会社で、スパムが原因で株価が急騰しているという。

 スパム送信側は安値で同社株を入手し、買いを推奨することで人為的に価格をつり上げた後、売却する狙いだとSophosは解説している。

 このスパムはドイツで最初に見つかり、世界各地に急拡大した。攻撃者に制御されたホームPCから送信されているという。「これほどの規模の株価操作スパムはこれまで見たことがない」とSophosは指摘する。

 Sophosの報告書によれば、株価操作スパムが全スパムに占める割合は、2005年1月の0.8%から現在は約25%に上っている。

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