米半導体工業会(SIA)は9月4日、7月の世界半導体売上高が206億ドルとなったと報告した。前年同月比で2.2%増、前月比では3.2%増となる。売り上げ増に主に貢献したのは、マイクロプロセッサ、MOSロジックデバイス、NAND型フラッシュメモリ製品だという。
「半導体市場の幾つかの分野で若干の値上がりが見られた。また7月はメモリ製品の値下がり速度がかなり緩やかになり、同時に出荷量が増えたため、半導体売り上げが伸びた」とSIAのジョージ・スカリス会長は述べている。マイクロプロセッサの販売量は前月比で約5%増となり、平均販売価格(ASP)も3%以上伸びた。DRAMのASPは下がり続けているものの、前月からの下落率は2%以下にとどまった。NAND型フラッシュメモリの出荷量は横ばいだが、ASPは前月対比で8%以上伸びたため、売上高は約8%増という。
「半導体需要をけん引するPC、携帯電話、そのほか家電製品が、アナリストの成長予測通りに伸びている。この段階では、返済能力が低い借り手を対象としたサブプライム・ローンの焦げ付きが、消費者の家電製品購入に大きな影響を与えている様子は見られない。ただし今後も注意深く観察する必要がある」(同氏)
「今年初めに半導体業界が直面した厳しい競争プレッシャーにもかかわらず、世界の半導体売り上げは、通年で1.8%増というSIAの予測に沿う形で伸びている」とスカリス氏は語った。
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