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Googleキラー始動? 自然言語検索のPowersetが限定公開

» 2007年09月18日 11時17分 公開
[ITmedia]

 かねてから「Googleキラー」と噂されていた米Powersetが9月17日、テストサイト「Powerset Labs」を限定公開した。

 Powersetは独自技術とPARC(XEROXパロアルト研究所)からライセンスを受けた技術を組み合わせて、単語やフレーズではなく文章でWebを検索する自然言語検索エンジンを開発している。同社の技術は現行の検索エンジンとは異なり、「Webページのすべての文章を読んで、その意味を抽出し、セマンティックインデックスを構築する」という。

 同社はこれまで技術を公開していなかったが、このほどユーザーが同社技術を利用して、フィードバックを提供できるコミュニティーとしてPowerset Labsを立ち上げた。現在は招待制となっており、電子メールアドレスを登録して待つ必要がある。

Powerset Labs

 またPowersetは、「Use Cases」「Powermouse」という2つの検索技術を披露した。Use Casesでは、ユーザーはPowersetの検索結果に対して、どの結果が良かったかをフィードバックできる。

Use Casesの例。「政治家がイラクについてなんと言ったか」の検索結果

 Powermouseは、ユーザーの検索クエリーに対し、Powersetのインデックスに含まれている「事実」を返す。Powersetインデックスだけでなく、自然言語インデックスに対応した各種のインタフェースも表示する。

Powermouseの例。PowersetのWikipediaインデックスに基づいた、ハルク・ホーガンが勝ったレスラーの一覧

 Powersetの一般公開は2008年の予定という。

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