「検索の第1世代は終わり」――FASTが見る“次の検索”とは
「検索の第1世代が終局を迎えようとしている」――企業向け検索システムを手掛けるFAST Search&Transfer日本法人の徳末哲一社長は、次世代の検索として「ゼロタームサーチ」を提唱する。少ない検索語で目的のサイトにたどり着ける仕組みで、携帯電話のネット機能で特に重要性が高まるとしている。
FASTはノルウェーに本社を置く検索企業。企業向けに特化して展開しており、国内では楽天市場、ぐるなび、価格.comなどに導入されている。今年8月には楽天とともにモバイル向け検索と広告サービスを展開する合弁会社を設立(関連記事参照)。携帯電話向け検索にも注力する。
「検索の第1世代が終局を迎えようとしている」と徳末社長は言う。ブログの普及などでネット上のデータは増加する一方。既存の検索エンジンでは適切な情報にたどり着けないケースが増えている。同社が提唱するゼロタームサーチなら、こういった問題を解決できるという。
ゼロタームサーチは、少ない検索語で、各ユーザーの特性に合わせた情報を提示したり、関連情報をレコメンドするというもの。キーワード検索すると、ユーザーの属性やサイト閲覧履歴、ログなどの情報をもとに、ユーザーの特性に合わせた検索結果を表示する。
例えばECサイトに導入すると、過去にエルメスのかばんを購入したことがあるユーザーが「エルメス」と検索するだけで、新作情報や価格、関連した他ブランドの情報などを表示できるようにする。
PCよりも文字入力がしづらい携帯電話では、キーワードだけに依存しないゼロタームサーチの重要性が今後高まると同社は見ている。「(次世代の)検索はまだ始まったばかりだ」
同社は今後も、国内市場の開拓を進めていく。通信・メディア企業に対し、情報収集・分析ツール「エンタープライズサーチプラットフォーム」の導入を進めていくほか、金融、製造、自治体などにも企業内検索を売り込み、情報資産活用の有用性を訴えていく。
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