日立製作所とNTTアイティはこのほど、長時間眺めていても目が疲れにくい裸眼立体視技術を、47V型の大画面に適用できる新技術を開発したと発表した。新開発の映像表示ソフトとディスプレイを組み合わせ、従来課題だった輝度不足を克服した。
明るさの異なる2枚の同一画像を重ねて表示することで奥行き感を連続的に表現する3D技術「DFD方式」を応用。両目で同一の映像を見るため、疲労感をあまり感じることなく長時間視聴できるという。
DFD方式を大画面化する際、輝度不足が課題だった。日立は、単一光源の偏光光で高コントラストを実現する「ハイブリッドモニター」を新開発。NTTアイティが新開発した立体映像表示ソフトを組み合わせ、輝度不足を克服した。
今後は日立の「自由曲面光学技術」を活用して光源機構のコンパクト化を図るなどし、ゲームや映画などを大画面の立体映像で楽しめる娯楽施設や、駅などの電子看板での活用を見込んで開発を進める。
新技術は「CEATEC JAPAN 2007」(幕張メッセ、10月2日〜)で展示する。
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