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富士通、ブレードサーバ強化へ社長直轄プロジェクト

» 2007年10月03日 19時41分 公開
[ITmedia]

 富士通は10月3日、ブレードサーバ分野を強化するため、黒川博昭社長直轄のプロジェクトを発足したことを明らかにした。データセンターの消費電力と発熱の増大から、省電力性が高いブレードサーバへのニーズが高まっており、世界市場で通用する製品の企画開発を社長肝いりで進める。

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 発足した「ブレードサーバ・ビジネスプロジェクト」は、ブレードサーバの開発とマーケティングを一元化するのが狙い。20〜30人の専任スタッフを含め総勢約50人で構成し、現在は「商品企画をきっちりやっていく」(システムプロダクトビジネスグループ長の富田達夫常務)段階という。

 現在、同社が販売しているブレードサーバ「PRIMERGY BX620 S4」はクアッド/デュアルコアのXeonプロセッサを採用した高性能型。これに対し低消費電力型の新製品では、低消費電力プロセッサや半導体ディスク(SSD)、100ボルト給電の採用を計画。一方で現行の高性能機とも混在可能なようにし、様々な設置環境に対応していく。

 現行高性能ブレードで20CPU・200ボルト電源の場合、消費電力はサーバが5.2Kワット・冷却設備が2.6Kワット。低消費電力型の新製品では、同プロセッサ数・100ボルト電源でサーバ2.8Kワット・冷却設備1.4Kワットと、約半減をターゲットに、来年の投入に向けて開発を進める。

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