4位 “消えた初音ミク”問題 ヤフーとGoogle「原因を調査中」
5位 DTMブーム再来!? 「初音ミク」が掘り起こす“名なしの才能”
8位 著作権保護期間の延長、経済学的には「損」 「毒入りのケーキ」が再創造を阻む
10位 260万人の朝の足を直撃 プログラムに潜んだ“魔物”
先週は、「初音ミク」関連記事ににアクセスが集中した。1位は「アッコにおまかせ」の初音ミク特集、3位、4位は、GoogleやYahoo!JAPANの画像で「初音ミク」画像を検索できないという騒動についての記事。5位にはそれらに関連し、初音ミクに関連する過去記事が入った。
ネット上では大いに盛り上がっている初音ミクだが、「何がいいのか分からない」という人も多いようで、「初音ミクの魅力は、オタクじゃないと分からないのでは」という指摘もある。先日会ったネット業界の「非ヲタ」の友人も、「どうしても良さが分からない」と悩んでいるようだった。
記者は女なので、初音ミクというキャラクターの魅力や声の萌えどころはあまり分からないのだが、たった1つの楽曲ソフトが、これほどたくさんの人に何かを作らせていることに感激している。ニコニコ動画を見ていると、日々新しいミクコンテンツが生まれ、進化し、コラボレーションが起きている。
初音ミクはすでに、国境も越えている。米CNETのポッドキャストで紹介されたり、台湾人が台湾語の歌を初音ミクに歌わせて「ニコニコ動画」にアップしたりもしている。
ただ確かに、初音ミクというキャラクターの声や絵柄を「オタクっぽい」と感じて拒否反応を示す人の気持ちも分からなくはない。ITmediaのある記者は、量販店で初音ミクを取り置いてもらって購入したのだが「店員に『初音ミクを取り置いてもらっているんですけど』と言ったり、あのパッケージをレジに持って行くのも恥ずかしかった」と話していた。
初音ミクのターゲットはそもそも「新しいテクノロジーが好きだが、DTMソフト購入にはなかなか踏みきれない」という男性。女声で開発し、かわいらしいキャラクターを設定したのもそのためで、最初から「PCが好きなオタク」をターゲットにしていた面もあるだろう。
ただ販売元クリプトン・フューチャー・メディアの佐々木渉さんは発売当初のインタビューで「将来は正統派の女声ソプラノ歌手や癒し系歌手、リアルタイム・キーボード演奏にも最適化したソフトなども作っていきたい」と話しており、今後は「萌えない」本格派ボーカロイド(歌うアンドロイドのこと、初音ミクもその1人)が増えていく可能性もあるし、「MEIKO」など萌え系ではないボーカロイドもすでに“活躍”している。
「初音ミクはどうしてもダメ」と思っている人も、萌え系ではないボーカロイドの作品などを見て「初音ミク的なもの」の面白さを感じ、記者が感じているようなワクワクを共有できるといいなぁ――と、いちミクファンとして思っている。
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