ミクシィの笠原健治社長は11月9日、都内で開いた決算会見で、GoogleのSNS共通API「OpenSocial」への取り組みを説明した。mixiのプロフィール情報などを外部アプリで取り込めるようにするほか、mixi内部の機能を、外部開発者が追加できるようにする。
同社は11月2日にOpenSocialへの賛同を表明。以前からAPI公開を準備してきたが、そのAPIとOpenSocialの規格が近かったことや、世界標準に合わせると外部開発者の負担を減らすことができる――といった理由から、OpenSocial参加を決めた。
OpenSocialの規格に合わせて今後、APIを公開する。mixiのプロフィール情報、リンク情報、新着情報を、ユーザーが許可した場合に限って外部アプリから利用できるようにする。
加えて、mixi内部向けのアプリ開発環境と、アプリ稼働用プラットフォームも提供。mixi内部の機能も外部開発者に開発してもらい、ユーザーに欲しい機能を選んで使ってもらう。
「『日記』や『コミュニティ』を凌駕(りょうが)するようなアプリケーションができ、mixiがダイナミックに変わっていくことが理想。もっとライトなもので言えば、占いや自己診断アプリ、ミニゲームのようなものを作ってもらい、それによってmixiが新しい段階に進めれば」と笠原社長は期待する。
開発環境やプラットフォームも公開することで、多様化したニーズに応えたいという。「ユーザーが1000万人を超え、ニーズも多様化している。mixiのコミュニティは、ユーザーが欲しいものを自ら作って盛り上がってきた。アプリも自分が欲しいものをユーザーに作ってもらえれば」
API公開や、開発プラットフォーム提供を始める時期は未定だが、「準備ができ次第始める」としている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR