米Sprint Nextelと米Clearwireは11月9日、WiMAXネットワークの共同構築を目指して7月に調印した同意書を解除すると発表した。同意書では、両社が構築したネットワーク間のローミングや製品・サービス開発での協力、インフラの共有、共同マーケティングなどを計画していたが、実現へ向けての複雑さを解決できず、最終合意に達することができなかったという。
Sprintは、今後もWiMAXサービスの開発およびWiMAXネットワークの構築に全力で取り組む意向。Clearwireとの議論も継続し、WiMAXの展開強化に向け、ローミングや周波数干渉の調整、周波数帯の交換やネットワーク標準の開発などの分野で、協力の可能性を探りたいとしている。
Sprintは、年内にシカゴとワシントンD.C.でWiMAXネットワークを立ち上げ、2008年に同社のWiMAXサービスを「XOHM」ブランドで提供開始予定。また、2010年までにWiMAX関連の設備投資に50億ドルを投じ、2010年度には同事業で償却前営業利益を計上するとの見通しを発表していた。同社では、ネットワーク立ち上げとXOHMサービスの提供開始については「予定通り」としながらも、WiMAX関連の事業計画や事業予測については見直しを行い、検討結果を2008年初めに発表する予定だとしている。
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