ネットレイティングスが11月21日に発表した、10月の家庭からのネット利用動向に関する調査結果によると、10月1日に開設された「毎日jp」「MSN産経ニュース」がいずれも、前身となる旧ニュースサイトのユニークユーザー(UU)を大きく上回った。
毎日jpのUUは471万6000。前身の「MSN毎日インタラクティブ」の9月UU(403万5000)より約17%増加した。MSN産経のUUは414万2000で、前身となる「Sankei Web」の9月のUU(169万)の約2.4倍だった。
毎日jpのUUのうち72.2%は、Yahoo!ニュースからのアクセス。MSN毎日時代は半数以上がMSNからの利用だったため、毎日jpでUU減少も予想されたが「Yahoo!ニュースからの誘導強化で、MSNとの提携時を上回るユーザーを集めることに成功した」と同社は分析している。
MSN産経のUUのうち56.5%はMSNからのアクセス。MSNからの集客力を得たことで、有力な誘導元がなかったSankei Webをはるかに上回るアクセスを集めた。
9月のMSN毎日と10月のMSN産経のUUは同水準で、両サイトとも56.5%がMSNからのアクセスだった。「MSNのユーザーは、ニュースの提供元が変わっても、ニュースの閲覧行動にはほとんど変化がなかったことを示している」と同社は分析する。
他新聞サイトの10月のUUは9月より減少した。「Yomiuri Online」は9月より9%減の581万2000、「asahi.com」は8%減の406万6000、「NIKKEI NET」は1%減の320万9000だった。
同社の萩原雅之チーフアナリストは「毎日新聞とYahoo!JAPAN、産経新聞とMSNの協力・連携は順調な出だしとなった」とコメント。毎日jpがニュース以外のコンテンツを取り入れたことや、MSN産経が紙とWebの編集部隊を統合したこと、読売・朝日・日経が共同ニュースサイトを設立を発表したことに触れ「新聞社のWeb戦略も、差別化や多様化が進んでいる」とみている。
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