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ロンドンで携帯電話による乗物決済システムの実験がスタート

» 2007年11月29日 10時10分 公開
[ITmedia]

 英国のロンドン交通局(TfL)、運賃精算システム納入業者組織のTranSys、英携帯電話キャリアO2は11月28日、非接触型IC乗車券のOyster技術を利用した、携帯電話による地下鉄などの公共交通機関決済システムのトライアルを行うと発表した。

 2002年にO2が実施したトライアル「02 wallet」の参加者500人が同日より6カ月間、今回のトライアルに参加することになる。

 Oysterカードは2003年に導入された非接触型カード。現在1000万枚以上が発行され、ロンドン市内のバスおよび地下鉄の乗車の80%以上に使用されているという。TranSysはTfLと協力し、ロンドンにおけるOysterを含む自動運賃回収システムの開発、導入、管理、メンテナンスを行っている。

 Oysterカードの成功を受け、TfLとTranSysは携帯電話での決済システムのトライアルに踏み切ったという。利用者の反応を見て、今後さらに開発を推進するかどうかを判断する。

 なおトライアル参加者はバスや地下鉄の料金決済だけでなく、Oysterカードが使用可能な場所での支払いにも利用することができる。今回のトライアルには、Barclaycard、Visa Europe、Nokia、AEG.Pも協力している。

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