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Facebook、プライバシー問題の「Beacon」を修正

» 2007年12月01日 08時06分 公開
[ITmedia]

 米Facebookは、ユーザーからのフィードバックを受けて、マーケティングツールのBeaconに修正を加えたことを明らかにした。

 Beaconは「友人」の紹介を通じて企業が広告ターゲットを絞れるようにするためのオンライン広告ネットワーク機能で、スタート直後からプライバシー侵害の恐れがあるとユーザーから批判を受けていた。この修正で、「Mini-Feed」や「News Feed」で公開されるBeacon情報をユーザーが管理する機能を強化したという。

 変更点は次の通り。

  • 外部サイトでのアクティビティに関する情報が、次にFacebookにログインした際、自分のNews Feedのトップに表示される点は従来と変わらないが、これが自分のホームページ上で拡大表示できるようになり目に留まりやすくなった
  • Beacon機能を初めて使用するとき、すなわちパートナーサイトで何か購入するなどの行動を起こした場合、Facebookのホームページで最初に表示される通知で「OK」をクリックしない限り、Beacon情報が公開されることはない
  • 最初の通知をユーザーが放置すると、通知は一定時間後に消えるが、この場合、Beacon情報が公開されることはない。ユーザーがその後再びパートナーサイトで買い物などをしたとき、通知が再度表示され、それまでの全Beacon情報の内容確認とともに、公開、非公開の指示ができる
  • 公開か非公開かの通知は継続して表示される。ユーザーがほかのサイトに移動した場合、Beacon情報は公開されない。公開か非公開かの判断に時間がかかると、通知はいったん画面から消えるが、後で改めて決定することができる
  • Beacon情報の隣りにある「Help」のリンクをクリックすると、Beacon機能について詳しく説明したチュートリアルが、スクリーンショットと合わせて表示される

 また市場に流れている誤った情報を修正するとして、パートナーサイトのBeadonへの参加はすべて無料であること、参加サイトにおける特定のアクションのみを共有する機能であること、Mini-FeedとNews Feedでしか情報を公開しないこと、ユーザー情報をパートナーサイトとは共有せず、情報の販売はしないことを強調した。

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