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Dell、カメレオンのような多用途キオスク投入へ

» 2007年12月26日 16時00分 公開
[Evan Schuman,eWEEK]
eWEEK

 米Dellは来年1月、1日の間で用途を変えて利用できる小売店向けキオスクを投入する。担当者がeWEEKに明らかにした。

 小売店では既に似たタイプのキオスクが使われているが、小売業者は導入前に用途を決めておかなければならない。Dellの新型キオスクは店舗のさまざまな場所に導入でき、例えば、1日の中で朝は配送場で品物のチェックに使い、その後はドラッグストアに顧客向け情報ブースとして設置するといったことができる。このため、小売業者は購入台数を抑え、購入したユニットを有効活用することができる。

 現時点で名称未定のこの12インチタッチスクリーン搭載ユニットは、1300〜1800ドル程度の価格となる見込みで、PoE(Power over Ethernet)機能を備えると、Dellの小売業界担当ディレクター、ブライアン・スローター氏はeWEEKの電話取材に対して語った。

 スローター氏は新型キオスクのPoE機能を強調し、その利点として、通常の電源や電源ケーブルが不要なことによる環境に優しい側面(このキオスクではLEDの採用により省電力化も図られている)や、運用のコスト低減と柔軟性の向上を挙げた。「Ethernetの敷設、運用コストは電源の場合より大幅に少ない」(スローター氏)

 さらに同氏は、このキオスクは通常のコンセントの位置に縛られずに、Ethernetで電源が取れる範囲で自由に設置して、ネットワーク経由でビデオやサウンドを再生できると付け加えた。小売業者は宣伝用のマルチメディアファイルやそのほかのビデオをサーバに格納し、キオスクを必要なときに必要な場所に置いて、柔軟に利用できるという。

 スローター氏によると、Wal-MartとTargetがこのキオスクの試験利用を行っている。

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