マルウェアのStorm Wormに感染したPCが、北京とロンドン、ニューヨークでそれぞれ現地時間の毎朝午前10時ごろ、スパムメールを一斉送信しているという。セキュリティ企業のSophosが1月30日発表した。
SophosはStorm関連スパムのトラフィックについて、世界的傾向を分析。その結果、北京、ロンドン、ニューヨークでコンピュータが一斉に立ち上がる時間に、トラフィックが急増していることが判明した。
これは、それぞれの国でStormのボットネットに感染したPCが、現地時間で毎朝午前10時ごろに起動されると、スパムメールの一斉送信を開始するためだと同社は分析している。
Sophosの統計によると、1月の全電子メールトラフィックのうち、Storm感染スパムが占める割合は4%。ピーク時では16%に上った。
Stormの亜種は2007年の1年間に5万件以上が出現。注目のニュースやクリスマス、バレンタインなどの季節イベントに便乗したスパムメールで感染を広げている。
Sophosはユーザーに対し、自らがスパム送信に加担することのないよう、適切な防御を講じる必要があると促している。
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