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auユーザーの悲哀

» 2008年02月12日 21時24分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 先週のアクセストップは、原油高の影響で郊外のゲームセンターに行く人が減った――という記事だった。「体感ゲームのニーズがWiiに奪われ、ゲームセンターに行く人が減った」という記事も別メディアで読んだことがある。ゲームセンターは今、かなり厳しい状況に立たされているようだ。

 「auにMNPをして、ちょっと後悔している」という内容のトップ10記事も、アクセス4位に入った。後悔しているのは記者だけではないらしく、ネット上でもこの記事に共感する書き込みが多数あり、知り合いのauユーザーからも「同感」という意見をもらった。

 記者は1月下旬ごろ、「モバゲータウン」のユーザーの声を取材しようとモバゲー内をサーフィンしていたのだが、突然ページにアクセスできなくなる事態が頻発した。時間帯によるのだが、ひどい時は、リンクをクリックしても次のページが表示されず、数分待った後再びクリックすればやっと次のページを表示。しかしその次のページがまた表示できない――という状態が繰り返され、10ページ見るのに30分かかる、といった具合だった。

 年末年始はメールが送れなくなって困った。友人との待ち合わせで「待ち合わせの詳細な場所を教えて」というメールを電車の中から送ろうとしたら、圏外でもないのに「送れませんでした」が頻発。電車を降りて電話できるまで連絡が取れなかった。「最近特に、電車内からメールが送れないことが多い」と、知り合いのauユーザーも話していた。

 記者はau端末しか利用していないので、こういった環境が他キャリアより劣っているかどうかは分からない。例えば「会社の近所だと電波エリアはauが有利でうらやましい」という同僚の声も聞いたし、そういえばドコモ端末だったころは会社周辺で電波が悪くて苦労した記憶もある。隣の芝生が青く見えるだけなのかもしれない。

 ただau(KDDI)を含めたキャリア各社が「音声通話料が頭打ちの今、ネットをもっと使ってもらうことでARPUを成長させるしかない」と努力する中で、ネット機能の利用に支障がある記者のau環境はなんとも辛い。携帯電話が「音声を伝えるマシン」から「インターネットマシン」に急速に変わりつつある過渡期の現象なのだろうか。

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