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本当に出会えるの? 「結婚サイト」の表と裏(1/3 ページ)

» 2008年02月13日 12時35分 公開
[西川留美,ITmedia]

 「出会いがない」「温かい家庭がほしい」――バレンタインデー目前。寒空の下で仕事に励みながら、ふとそんな思いに駆られるIT戦士も多いのではないだろうか。

 ネット上には「出会い系」サイトがあふれ、真剣に結婚を考えている人向けに作られた「結婚情報サイト」も山ほどある。だが、そういったサービスで、本当に出会い、結婚できるものなのだろうか。

 結婚サイトの種類や特徴、安心して利用できる結婚サイトの選び方、「運命の人」に出会うためのプロフィールの書き方から、出会いの実態、もうけ方について、大手結婚サイトの元・運営責任者などに話を聞いた。

結婚サイトは3種類

画像 Yahoo!縁結び

 ネット上の結婚関連サービスは、(1)結婚相談所、(2)結婚情報サイト、(3)合コンサイト――の3つに大きく分けられる。前者になるほどサポートが手厚く、結婚につながる確率が高いが、その分お金もかかる。

(1)結婚相談所: 登録すれば、担当者が仲人として会員内でマッチングを行い、成婚までのフォローをしてくれる。「仲人事務所」として古くからある業態で、個人が自宅に事務所を構えているケースもある。

 目的は「結婚させること」。結婚が決まった時に初めて成婚料がかかるというケースが多い。きめ細やかなサービスであるぶん、価格は高めで、数十万円単位に設定されていることが特徴だ。

(2)結婚情報サイト: 結婚したい男女が登録し、マッチングしたり、自分で検索して交際を申し込むことができる「お見合い相手をネット上で探すサイト」だ。本人確認書類などの提出が義務付けられていることが多く、いわゆる「出会い系」よりは安全性が高め。「結婚」と検索すると、広告が最も多いのがこのジャンルだ。

 「オーネット」や「ツヴァイ」など、雑誌でも展開している企業のほか、「Yahoo!縁結び」「エキサイト恋愛結婚」などポータルで展開しているものがある。

 これらのサービスの目的は「出会うこと」だから成婚料は取らない。年会費か月会費という形の定額制で、会員内パーティやツアー、セミナーなどさまざまなオプションで追加料金を課金していく。

(3)合コンサイト: 会員登録をし、希望条件によって合コン相手を検索、申し込みをすれば、あとはサイト運営者が合コンのセッティングをしてくれる。Rushなど。

 合コンの開催が決まったら会費を払う仕組み。合コンのお店をセッティングする程度で、その後参加者に対してフォローが入るということは特にない。

結婚情報サイトを探る

 今回は、比較的手軽に利用できる(2)結婚情報サイトにしぼって話を進めよう。「オーネット」「ツヴァイ」「Yahoo!縁結び」「エキサイト恋愛結婚」「ブライダルネット」「match.com」について、参加条件や会員数、会費などを調べてみた。

画像

 会費は、入会資格や入会の際に提出する書類の種類、マッチングサービスの有無によって大きく違っていることが分かる。表には入れていないが、会員同士の交流を図るイベントを開催するなど、マッチング以外の部分に力を入れて差別化しているサービスもある。

 これらの結婚情報サイトから、本当に出会える、結婚できるサイトを選ぶにはどうすればいいだろうか――某大手結婚情報サイトの元運営責任者だったAさんに聞いてみた。

結婚サイトって本当に出会えるの?

 ――冒頭から失礼ですが、結婚情報サイトで相手を見つけて結婚している人たちはいるんですか?

 いますよ(笑)。会員の方々はいたって普通の人たちですからね。20代の間は仕事に忙しくて婚期を逃してしまった男性も多いです。ただ、サイトの目的はカップルを成立させることで、結婚させることではないですから、カップル成立後にどうなっているかは、実はあまり知りません。

 ――それはちょっと無責任な感じもしますが。

 そこまで面倒を見てほしい、ということであれば結婚相談所をおすすめします。小さなコミュニティーの中で選ばなくてはいけないですが、確実です。

 ただ、若い人の中では「あまり構ってほしくない」という人も多いので、そういう方は結婚情報サイトのほうが向いているでしょうね。大手の中には、結婚情報サイトと結婚相談所が連携しているケースもあります。

 ――なるほど。でも結婚情報サイトってどれも同じに見えてしまいます。何を基準に選べばよいのでしょうか。

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