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「YouTube対抗」サイトHulu、正式立ち上げ

» 2008年03月13日 08時44分 公開
[ITmedia]

 米News Corp.と米NBC Universalの合弁動画サービス「Hulu」が3月12日、βテストを終了し、米国で正式にサービス提供を開始した。広告収入で運営され、米国内のユーザーは人気テレビ番組や映画、ビデオクリップなどを合法的に高画質で、いつでも無料で楽しむことができる。

hulu

 Huluは併せて、Warner Bros. Television GroupやLionsgate、NBA、NHLなどのコンテンツプロバイダー20社と新たに契約を結んだことを発表した。News Corp.およびNBC傘下のテレビ局や映画会社のほか、既に契約を結んでいたMGM、Sony Picturesなどの映画会社、CATV、Webコンテンツプロバイダーなどと合わせ、50社以上のコンテンツをカバー。テレビ番組では「ザ・シンプソンズ」「プリズン・ブレイク」「HEROES/ヒーローズ」などの現在の人気番組から「アレステッド・ディベロプメント」や「マイアミ・バイス」などの過去の名作まで、多くのコンテンツを提供する。

 ユーザーはHuluのWebサイトで、コンテンツ検索やフル画面表示、「暗め画面」の設定といった機能を使って動画を楽しめるほか、自分のブログやソーシャルネットワーキングサービス(SNS)のプロフィールページなどに気に入ったコンテンツの再生プレーヤーを組み込むことができる。

 Huluは2007年10月にβテストを開始。テスト中の反響は「予想以上」で、ほかのサイトに組み込まれた再生プレーヤーの数は5万以上、過去30日間の同サイトおよびHuluの番組配信パートナーサイト(AOLやMSN、MySpace、Yahoo!など)での閲覧者数は500万人を超えたという。広告主側からも好意的なフィードバックを受けており、βテスト参加の広告主の多くが契約を更新しているという。Huluは、「引き続き、新しい革新的なオンライン広告の開発に取り組む」としている。広告主には、Best Buy、General Motors(GM)、Intel、日産自動車、Wal-Martなどが名を連ねている。

 NBCはHuluの立ち上げ前に、米AppleのiTunes Storeに提供していたテレビ番組コンテンツを引き上げている。

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