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ソフト会社のSaaS参入支援策、マイクロソフトが開始

» 2008年03月13日 13時49分 公開
[ITmedia]

 マイクロソフトは3月13日、ソフトウェア会社(ISV)がSaaS(Software as a Service)に参入するのを支援する「SaaSインキュベーションセンタープログラム」を始めた。ビジネス面・技術面のコンサルティングや商用サービス化の支援などをISVに提供し、SaaS市場の活性化を促すのが狙い。KDDI、富士通などインフラ面のパートナー4社と共同で展開する。

 既に欧州で展開しているプログラムを日本市場に導入する。既存パッケージ販売との切り分けや価格設定、ネットワーク共有型環境向けのソフト開発──など、ISVがSaaS参入を検討する際に直面する課題を検討・解説するセミナーのほか、Windows Serverによる検証環境、実サービス用のホスティング環境まで一貫して提供する。

 KDDIと富士通、GMOホスティング&セキュリティ、NTTPCコミュニケーションズの4社は、検証環境とホスティングを担当。ISVは同プログラムを利用することで、SaaS参入時のプラットフォーム構築コストを抑えられ、安価にサービスを提供できるようになるとしている。

 KDDIとマイクロソフトは同日、両社の「Business Port Support Program」を活用してSaaS型サービスを行うアプリケーションパートナーとして、オービックビジネスコンサルタント、ソフトブレーンなど6社と合意したと発表した。

 マイクロソフトは昨年6月、KDDIとSaaS事業で包括提携。2月に富士通がSaaS事業の本格展開を発表した際にマイクロソフトも賛同を表明していた。SaaSのインフラとなる通信事業者、システム事業者と共同で「SaaSのもう一方のキープレーヤー」(マイクロソフトの山賀裕二業務執行役員)であるISVの参入を支援し、SaaS市場を活性化することでWindows Server環境の利用拡大につなげるのが狙いだ。

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