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Yahoo!、音声入力も可能なモバイル検索「oneSearch 2.0」発表

» 2008年04月03日 10時07分 公開
[ITmedia]

 米Yahoo!は4月2日、米ラスベガスで開催のCTIA Wireless 2008で、モバイル検索の最新版「oneSearch 2.0」を発表した。電話に向かってクエリーを「話す」ことによる検索機能や「Search Assist」機能などを追加するほか、Yahoo! oneSearchを開発者やWebパブリッシャーに「開放」することで、ユーザーがより素早く、欲しい情報を入手できるようにする。

 音声によるクエリー入力は、音声認識技術の米vlingoとの協力で実現。地域情報などの一部のカテゴリーに限定せず、すべての種類の検索に利用できるという。入力方式の切り替えは簡単で、検索の途中でテキスト入力に切り替えて、クエリーの修正をすることが可能。使用回数が増えるほど、ユーザーの声に適応して精度が上がるという。この機能は、米国で一部のBlackBerry端末(8800シリーズ、Curve、Pearl)を対象に提供を開始しており、今後数カ月内に対応端末を増やし、米国外でも利用できるようにする予定。

 Search Assistは、同社が2007年にPCでのWeb検索に導入した機能で、ユーザーが入力した検索キーワードに関連する語句やコンセプトを提案するというもの。まずAppleのiPhone向けに提供を開始し、数カ月のうちに、ほかのAjax対応端末でも利用可能になる予定。

 また、oneSearchの検索結果を外部のパブリッシャーや開発者に「開放」することで、外部の開発者らがデータを使って検索結果をカスタマイズできるようにする。例えば現状の検索エンジンでは、「イタリアンレストラン」というクエリーを入力するとレストランの住所や電話番号といった結果が表示されるが、oneSearch 2.0ではレストラン予約サービス企業のコンテンツから予約できるレストランの電話番号一覧が表示されるようになる。このオープン化が反映された検索結果は、第2四半期中の提供開始を予定している。

 同社はまた、ブラウザを立ち上げずに携帯電話のメイン画面から1クリックでYahoo! oneSearchにアクセスできる機能を、第2四半期中に投入する予定。

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