ユーザーが作成した検定を受けられる「Yahoo!みんなの検定」が人気だ。2006年9月に「Yahoo!インターネット検定」の1コーナーとしてスタートし、これまでに投稿された検定は16万件、受検者数は3200万人以上に上る。
「ギャル語検定」「懐かしい死語検定」「ガンダム 名セリフ使い方検定」「お笑い芸人これ誰?クイズ」「江戸っ子度チェック」――検定といっても占いやクイズのような“ゆるい”問題がほとんど。受検者数が最も多い「隠れエッチ度診断」は30万人以上が受けている。検定を作成しているユーザーは、中高生が中心だ。
「空前の検定ブーム――社内ではそう言っています」とヤフー地域サービス事業部PM室の公文善之室長は話す。「日本人は占いやクイズが好きで、暇つぶしにちょうどいい。ブログの記事は数日経つと古くなるが、みんなの検定の問題は2年前に作ったものでも面白い」と、その背景を分析する。
Yahoo!みんなの検定は、ユーザーが好きなテーマで検定を作って公開したり、ほかの人が作った検定を受けられるサービス。Yahoo!インターネット検定内でβ版として公開していたが、人気が高まったため、4月4日に1サービスとして独立させ、正式版として公開した(関連記事:「検定」もソーシャルメディアに ヤフー「みんなの検定」が正式版に)。
2006年9月にスタートし、これまでの受検者数は3200万人。昨年の7月に1000万人を超えた後、ブログパーツの公開や携帯サイトの開設(8月)などによって、約半年間で3倍に増えた。Yahoo!インターネット検定(2004年5月開設)の受検者数300万人をしのぐ人気だ。
「検定が以前より身近で気軽なものになってきている。みんなの検定では、自分で検定を作るところまで踏み込んだことで、人気が出たのだと思う」
1人で500以上の検定を投稿しているユーザーや、「2007プロ野球選手検定 5」という風にシリーズものの検定を投稿しているユーザーもいる。「受検者の年齢層はさまざまだが、検定を投稿するユーザーには中高生が多い」という。
受検者数が最も多いのは「隠れエッチ度診断」で、30万人以上が受けている。公開日は昨年2月だが、携帯サイト開設後にユーザーが急増した。受検者のうち約7〜8割が携帯からの受験という。
「官能小説や成人向け漫画を読んだことがある?」「この検定を見つけて、ためらうことなくすぐに受験した?」――など簡単な5問に答え、3問以上正解すると合格だ。合格者数は19万以上(合格率65.5%)。
受検者からは「何故かしら満点。やはり!」「超ぉ〜面白かった(笑) 60%だってさ」「一体何をもって正解なんだろーか……」といったコメントが寄せられている。「携帯で中高生が楽しんでいるのかも」(公文室長)
「ドラゴンクエストモンスターバトルロード検定 上級編」「ポケモン検定・バトル部門」「ゲゲゲの鬼太郎・この妖怪は何? 検定」など、アニメやゲームを題材にした検定の人気も高い。「ちょっとHなガンダム検定!!」もあり、4万8000人が受けている。
今後は特定のユーザーだけに検定を公開する機能を検討する。「社内の送別会で、○○さん検定というのを作ったら、すごく盛り上がった。プライベートな問題を作って楽しめるようにしたい」
携帯サイトは現在、受験のみ可能だが、検定を作成して投稿する機能を追加していく予定だ。
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